手術をなさる方へ

喉頭摘出手術について

理事長のお写真

喉頭摘出手術は、喉頭内または付近にできた進行段階にある癌に行われる外科処置です。(摂食嚥下障害に対する手術としても行われることがあります。) 声帯を含む喉頭が摘出される、喉頭全摘出手術は、喉頭を完全に取り除く方法で、手術後は手術前と同様の声を出す事が出来なくなり、呼吸をするための穴(永久気管孔)を首に開ける必要があります。

喉頭摘出後の生活

喉頭摘出後の生活は、呼吸、会話、食事、外観などにさまざまな変化があります。以下にいくつかの例を挙げます。

●呼吸は永久気管孔から行うため、気管孔の管理が必要です。気管孔は清潔に保ち、乾燥させない様にする事が大切です。気管孔には、ほこり等が入らない様にエプロン等でガードが必要です。痰の処理に熟れる事が必要です。

●会話は声帯を失うため、コミュニケーションの手段として食道発声法や人工喉頭などの代用音声を習得する事を、お奨め致します。発声教室への参加は、日常生活や諸手続きの情報を入手出来るなど、術後の生活行動に参考になる事がたくさんあります。

●食事は嚥下障害が起こりやすいため、ゆっくり食べる、などの注意が必要です。味覚や臭覚も低下されてる可能性もあります。

●入浴・シャワーの際は、気管孔に水や水滴が入らない様に工夫が必要。

※喉頭摘出後の生活は、術前とは全く異なるものになりますが、担当医や看護師などの医療スタッフと相談しながら、喉頭摘出者の喉友会団体に参加して、色々な体験談を参考にして頂き、自分に適した適応方法を身に付けて下さい。