(03-01)

3.教室

   ☆    
7月16日(金)の指導員のみ出席の終講式の開催をもって令和3年度上期の発声教室の開講は全て終了し、夏休みに入ります。
夏休み中の夏季特別練習として発声教室の開講は、原則週一開講となり(詳細は、「2-2 年間の予定」を参照)、月曜日が食道発声初級教室と食道発声女性教室、火曜日が電動式人工喉頭発声教室と笛式人工喉頭発声教室の開講で食道発声中・上級教室は月・水・金のグループ分けで夏休み中もそのまま週一受講を継続する。開講時間は今まで通りとします。

「大阪国際がんセンター教室」は、8月末まで臨時休講が延長になります。

 




臨時休講  2020/6/1再開 ⇒ 2020/9/2下期開講 ⇒ 2021/1/8上期開講
   ⇒ 2021/4/19~5/8 
臨時休講

 肥後橋発声教室と阪大発声教室を9月2日より下期開講します(阪大は 9/5(土)より)。但し、肥後橋食道発声 中・上級教室は、月・水・金のグループ分けによる週一受講を継続します。

(大阪国際がんセンター教室は、病院の意向で、2021年8月末まで臨時休講が延長。)



(旧記事)


◇肥後橋食道発声中・上級教室

 肥後橋食道発声中・上級教室は、9月2日の下期開講後も「3密」を避けるため、月・水・金のグループ分けによる週一受講となります。





 臨時休講を令和2年5月31日まで延期します。





 臨時休講を5月6日まで、延期します。





 臨時休講を4月20日まで、延期します。

令和2321

受講生各位

公益財団法人 阪喉会

理事長 上西 洋二

 

 「新型コロナウィルス」蔓延のため320まで臨時休講としていましたが、420まで発声教室を休講(延期)します。




 大阪府より、令和2年2月19日に臨時休講にするよう通達がありましたので発声教室は臨時休講とします。


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令和2219

受講生各位

公益財団法人 阪喉会

理事長 上西 洋二

 

 令和2年2月19日 大阪府より、「新型コロナウィルス」蔓延のため220日から320まで発声教室を休講するようにとの通達がありましたので、臨時休講とします。


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            (平成29年2月6日より移転後肥後橋教室開講、同4月1日より大阪国際がんセンター教室移転・名称変更後開講)
教室 実施日時 責任者
肥後橋教室 オリエンテーション 初心者講習 毎週 月 11:00~12:20 山本
食道発声 初級教室 毎週
月・水・金
11:00~12:20 大谷
食道発声 中・上級教室 13:00~14:20 大津、田阪、貴田
食道発声 女性教室 11:00~12:20 菅原
笛式人工喉頭 毎週 火・木 14:00~15:00 上西、藤本
電動式人工喉頭 毎週 火 12:00~13:00 西野
阪大教室 食道発声、電動式人工喉頭 毎週 土 12:00~13:00 山本
大阪国際がんセンター教室 電動式人工喉頭 毎週 土 12:30~14:00 大村、高岡

※祝・祭日は、休講となります。夏季休講・冬季休講があります(「2-2 年間の予定」でご確認ください)。




3-1 肥後橋教室


 平成29年2月6日(月)より、肥後橋教室がオープンしました。

1階エントランスのネームプレート
2階でエレベータを降りて
203号、入口

入口近くのPC52/出席情報登録



(1)初心者講習(オリエンテーション)



初心者講習について
                             山本浩司
初心者講習

 喉頭摘出術等により、音声・言語機能を失っても、適切な指導を受けて音声リハビリを続ければ、必ず第二の声を取り戻すことができます。

 初心者講習では、代用音声の種別とそのしくみ、おのおのの長所と短所や喉頭全摘後の、発声器官の変化を説明し、理解していただきます。

 また、音声リハビリを続けるために必要な範囲で、食道形成手術の有無等の状況をお聴きし、その上でどの発声法が適当か相談していますが、事情の許す限り食道発声法にチャレンジすることを勧めています。

 一人では困難なリハビリも、仲間と一緒に取り組めば、継続することができます。
 プラス思考で、第二の声と健康を取り戻しましょう。




                                            撮影:2017/2/6(月)/肥後橋教室
初心者講習             12:03
                    12:54




(2)初級教室

飛沫感染防止用パネルで対面と隣を
初級教室:2020/6/8(月)撮影
初級教室:2020/6/10(水)撮影
)初級教室:2020/6/12(金)撮影

                                        撮影:2017/2/6(月) 12:04/肥後橋教室
   
   



                                            撮影:2014/9/1(月)/住之江教室




初級教室について/ 初級教室からのメッセージ

                             大谷 良弘

初級教室

 初級教室の指導員の大谷です。
 初心者初級教室では、不幸にして声帯を失い声を失くした方に、第二の声を取り戻すための「食道発声法」の基本を指導させて頂きます。
 食道発声は、食道へ空気を取り込み、それを腹圧等で戻して発声します。
 まず、基本の音、原音「ア」の発声に取り組みます。
 原音が出たら空気の取り込みを練習しながら、「ア、イ、ウ、エ、オ」、そして五十音発声、日常会話へと繋げていきます。
 病態により症状や手術の仕方は様々で、食道発声を習得するのに時間の差はありますが、経験豊かな指導員がお手伝いをいたします。
 食道発声習得のポイントは決して諦めないことです。必ず出来るという信念を持って挑戦して下さい。
 仲間がみんなで応援しています。




(3)中・上級教室

 食道発声肥後橋中・上級教室は「3密」を避けるため、月水金のグループ分けによる週一受講にして、受講人数制限を実施しています。

2020/6/10(水)撮影
貴田・西●・藤●テーブル
2020/6/12(金)撮影
田阪・前●テーブル
中・上級教室オープニング/大津理事
:2020/6/22(月)撮影
町●テーブル:2020/6/22(月)撮影
得●テーブル


                                            撮影:2017/2/6(月)/肥後橋教室
                  13:05
                  14:18
                  14:18
                  14:18



                                            撮影:2014/9/1(月)/住之江教室



中・上級教室について
                              大津 亘

中・上級教室

 当教室の目指すところは、完全に第二の声を取り戻し、いかに健常者の会話に近づけるかにあります。
 この目標を達成するため、日々の発声練習により、レベルの向上が見受けられた段階で中級・上級のそれぞれの課題テキストを審査員の前で、朗読し、合格判定を得た人に「級別認定書」が授与される進級制度があります。
 中級クラスの発声練習の要点は、原音を習得し、初級にパスした人を受け入れ、更にスムーズな空気の取り込みのための、吸引法に取り組みます。
 そのためには、
   ①腹式呼吸の徹底
   ②ストロー吹きの反復練習
   ③うがいの奨励
   ④開口状態での連続発声
   ⑤誤発声や雑音の矯正
などの練習を重ねます。

 次に上級クラスの発声練習の要点は、口からだけでなく、鼻からも空気を取り込む吸引法の徹底と反復練習に取り組みます。
 具体的には、
   ①長音発声の反復練習
   ②連続5音節以上の習得
   ③特にむつかしい「さ行」と「は行」の反復練習
   ④声の強弱や高低、抑揚と間(ま)などの練習を行い
これらに加えて、物語や詩の朗読も行います。

 更に成果発表制度として、7月の上期末と12月の下期末に行う終講式の行事の一環として、その期間中の進級合格者に、課題テキストや自作のエッセイなどを、日頃の練習の成果として披露してもらっています。
 人前でマイクを持って喋れたという自信は、その後の練習および実生活に、大きな励みと充実をもたらしています。




(4)女性教室

 6月19日の評議員会(書面表決)に於いて、菅原洋子指導員の新理事就任が承認され、女性教室は菅原新理事を責任者として、再出発します。

2020/6/8(月)撮影
2020/6/10(水)撮影
2020/6/12(金)撮影
2020/6/22(月)撮影


                                        撮影:2017/2/6(月) 12:04/肥後橋教室



教室レイアウト

※現在、女性指導員が2名(月・水・金)で指導にあたっています。



                                            撮影:2014/9/1(月)/住之江教室

                                            撮影:2014/9/15(金)/住之江教室

※現在、女性の指導員が、月は2名、水金は1名で指導にあたっています。

☆女性教室における留意点☆

 食道発声の習得ということにおいては、男女差はありませんが、手術痕もさることながら、頚部に気管孔があいたままという事実は男性の場合以上に認めがたいものです。まずは、同病の仲間と交わり、前向きに決して諦めず、積極性を取り戻すことが第一歩となります。ある程度の会話ができるようになると、いかに女性らしい声をだすかということにも注力します。




(5)笛式人工喉頭

2020/6/9(火)撮影

                                        撮影:2017/2/7(火) 15:00/肥後橋教室

   
   



                                            撮影:2014/9/2(火)/住之江教室

 笛式人工喉頭の発声音は大きく明瞭で、肉声に近く、長時間の使用でも疲れません。発声方法の習得も比較的容易です。明確に意思を伝達する手段としては、非常に有用です。 ただ、器具を装着すると障害者として目立ち易いという恥ずかしさがありますが、相手に自分の意思を伝えたいという強い思いと、仲間の励ましが、それを克服してくれます。

 当教室では、週2回、詩や文章の朗読、唱歌の合唱、脚本的な会話文章でのかけ合いのセリフのやりとり等、習得が容易なゆえに、常にあきがこないテキストの採用に留意しています。



       4-2 笛式人工喉頭 (使用にあたって)



(6)電動式人工喉頭

電動式教室:2020/6/9(火)撮影

                                            撮影:2017/2/7(火)/肥後橋教室
                  11:59
                  12:00
                  12:14
                  12:15



                                            撮影:2014/9/2(火)/住之江教室

 早い社会復帰を望まれる方、すぐにも意思伝達手段を必要とする方、また、体調不良時等の非常用意思伝達手段として、電動式人工喉頭での発声訓練の受講を考えてください。

 電動式人工喉頭は、喉頭摘出者が手術によって失った声を一番早く取戻すことのできる手段です。

 手術をする前には喉頭にある声帯を震わせて発声し、その音を口唇、舌、軟口蓋などの構音器官で言葉にしていました。喉頭を摘出すると、この音源を作る喉頭がなくなり喋れなくなります。そこで電気的にブザー音を発生させて音源とするものが電動式人工喉頭です。

 電動式人工喉頭による発声には、呼気(吐き出す息のこと)は不要です。電動式人工喉頭を当てる場所には、個人差があります。口腔底部(顎の下)の皮膚で手術瘢痕(はんこん、傷あと)のない部位で、最適な場所を探します。

 当教室では、週1回、連続してブザー音を鳴らすと明瞭度が低下するため、どのタイミングで切るかなど明瞭度の向上と、平板に流れがちなブザー音による発声に、いかに抑揚をつけるかを課題として練習に励んでいます。


電動式教室について
                           武上 善明

 住之江教室および成人病センター教室では、単純な喉頭摘出術ではなく、食道再建を含むおおがかりな手術のために食道発声がむずかしい方、手術の仕方などもあって食道発声習得に長時間を要する方、あるいは、仕事の関係で早急に職場復帰をしなければならない方等、いろいろな事情で一日も早く言葉を取り戻したい方々のご要望にお答えしています。

 初めて教室に来られた方でまだ器械をお持ちでない方には、各市町村への申請方法(福祉の適用があります ⇒ 「6-3 行政の支援」)をお教えし、すでに器械をお持ちの方には、すぐに練習を始めて頂きます。また、器械をお持ちでない方には、教室に用意している予備の器械を使って頂きます。

 手術後の顎の下の皮膚の状態が硬くもなく、傷痕も治り、柔らかくなっている方であれば初日の1時間の練習で簡単な日常会話ができるようになります。

 個人差がありますが、一般的には週1回の練習で1ヶ月か2ヶ月の間には会話が可能になります。



 顎の下の状態がよくない方(手術直後の方など)の場合は、オーラルコネクタというものを使用して、ブザー音を顎の下からではなく、直接口の中に誘導することによって発話することも可能です。 ⇒ 「4-3 電動式人工喉頭」



        4-3 電動式人工喉頭 (使用にあたって)